採用担当として親として

書いた人:和重吉岡

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私は、企業の採用担当として学生の面接を数百人レベルで行ってきました。
私は、社会活動として学生からの相談を千人レベルで行ってきました。
そして、
2人の息子を持つ親でもあります。

 

学生には教えないけど、息子には教える。
ということがあったら、アンフェア―じゃないですか。
なので、この記事では、
採用担当者の親として息子に伝えたい『ここ注意しとけよ』というホンネをお伝えします。
(けど、あまり聞く耳持たないんですけどね)

 

採用活動していて、
・もったいないなー
・これだけはやっといた方がいい
と感じたことです。

 

親から子への話なので、少し長いのでご了承ください。

 

夏インターンでやるべきこと

インターンいっとけ。という話は、これを読んでいる学生の皆様はクリアしていると思います。(協同工芸社のインターンに来ているはずですから)

早ければ早いほどいいです。(採用担当者は、採用充足率100%が求められ、いいな。と思った学生は、来た順で埋めていく傾向があるので)

 

でも、ここからが大事。
インターンに行って参加するだけじゃもったいない!
情報を取ってくることが大事です。

 

会社の課題は何なのか?
それを解決するために欲しい人材(主に知識分野)を聞き出すことが大事です。

 

知識分野を具体的に言うと
・リピート顧客を増やしたいからファンマーケティングに関係する人が欲しい
・設計部で構造力学に詳しい人が欲しいから物理や力学を勉強している人が欲しい
といった具合です。

 

夏インターンで、この情報を仕入れて
秋の勉強とか何かしらの活動で、この経験をし
冬のESとか面接で経験談を話す。
と勝ちやすいです。

 

一番下にある「浪費」「消費」「投資」バランス
というのは、
生活時間の100%を浪費(遊び)にするのではなく
生活時間の100%を投資(勉強や就活)にするのではなく
バランスを取るのが大事。
就活していない時期でも、月の5%、月半日でもいいから
どんな会社がいいのか、悪いのか、リストアップしたり、理由を考えたり
将来に投資する時間を作った方がいいよ
という話です。

 

ちなみに、消費は食べたり、寝たり、といった生きるうえで必要な時間です。

 

自然界の法則

夏インターンで陥りやすいのが
たった1社。たった1人の話を鵜呑みにし過ぎてしまうこと。

 

集団ができると、すべて
3:10:60:27
の割合に分かれる。自然界の法則がある。というお話です。

 

小学校で言うと
3%の頭も良くてスポーツもできて面白い人
10&の楽しくしている人
60%の可もなく不可もなく暮らす人
27%の学校ツマラナイと常に言っている人
に分かれやすいです。

 

これ。高校で入学時は一定のレベルの方が集まっても、ある期間が経つと、この割合に分かれていきます。

 

就職に置き換えると
3%の超ぴったりな会社(今時点の自分で、文句なく内定!という会社)
10%のいい感じで入れそうな会社
60%の入れるか入れないか、わからない会社
27%のハナから合わず、入れない会社
に分かれると言われています。

 

人間関係に置き換えると
3%のとても気の合う人
10%のまあまあ気の合う人
60%の可もなく不可もなくな人
27%自分には合わない人
に分かれると言います。

 

であるならば、たった1社。たった1人。の話を鵜呑みにし過ぎるのは
ちょっとリスク高いな。と思いませんか?
多くの情報に触れるのが当たり前の皆様なら、こうならないとは思いますが

 

たまに、WEBを見ただけで、ウチしかない!と面接に来てくれる学生もいらっしゃいます。
嬉しいのですが、ちょっとした勘違いがあり早期離職にならないか?心配になるのが、採用担当者としての本音です。

 

実際、就活支援した学生が「もっと、ちゃんと見ればよかった」と離職後に話を伺うことも、たくさんあるのも事実です。

 

さらに自然界の法則で使えるのが、
3%の超ぴったりな会社(今時点の自分で、文句なく内定!という会社)
に入れると、
毎日健やかに楽しく暮らせますよ。
だからポジショニング大事だよ!規模じゃないよ!

 

いいポジションにつけば
給与も、働き方も、人の配置も、いろいろ交渉できます。

 

オススメの会社って実際どこなの?

自分で決めるのは大前提として、
学生があまりチェックしない視点の
会社選びポイントをご紹介します。

 

基本的に、私は、ポジショニングが大事だと思っています。
いいポジショニングにつくと、平等に働けます。(やらなきゃいけないこともやるけど、やってみたいことができたり、成果出たら給与交渉できたり、といった働き方)
(私は、土木資材を扱う会社で、なぜか土木を学んだ学生が来てなくて、土木を学んできた自分が入り、出世頭になれた⇒いいポジションにつけた)

 

売れる理由があるものを売っているか?
これをチェックしている学生、ほんと少ないです。
学生でもわかる「こりゃ、この会社から買うわ」という商品を売っている会社は
余裕があるし、営業も大変な思いをせず結果出せるし、となります。

 

が。いくらオフィスがキレイで、なんか楽しそうにしている会社でも
どこでも売ってて「気合と根性と人間関係だけで勝負」という会社は大変です。

 

どう見極めるか?というと展示会に行くのがよいです。
・なんか、スゲー売り込みしているブース
・何もしなくても人が集まってきているブース
・だれも来ないブース
どこがいいか?明らかですよね?

 

ぶっちゃけ、会社説明会より、インターンより、展示会に行った方がいい!と思いますね。

 

ついでに、売れる理由が明らかかどうか?ライバル会社と比較してみましょう。自分がお客さんになったつもりで

 

で、晴れて「売れる理由があるもの」を売っている会社を見つけたとしましょう。
できたら、昔ながらの対面主体で売っていて、どうやらWEBでも売れるんじゃないか?(WEBでほぼ売っていない)会社で
さらに、WEBやSNSをできる人がいない会社。
これはお宝企業です。
デジタルネイティブの皆様が、WEBやSNSを使って、営業できたら。。。
もはや自分が理系だとか文系だとか、関係ありません。
売れる理由があって、WEB使って営業できて、成果出せそうなら、
これからの時代、とても快適に仕事ができるのではないでしょうか?
(ちなみに、私は、前職で、WEBを活用し10億くらい売上する仕組みを作りました。あまり給与あげてくれなかったですけどね。ただ、社員みんなから信頼を得たのは言うまでもありません)

 

ラスト。職種の話

ざっくり「創る人」「売る人」「回す人」に分類されます。

 

創る人。人気高いです。評価もされやすいです。でもパイは少ないです。
(私は、前職で、創る人になれたのですが、書きましたように「ポジショニング」が良かったので、さして能力高くなくてもなれました)

 

回す人。こちらは「楽に働けそう」ってことで要望多いです。
ただ、評価されにくいのが現状です。

 

売る人。営業。めちゃ人気ないです。
でも売れたら、評価されやすいです。結果が分かりやすいですから。
会社で役員になる人が営業出身が多いのも、その表れです。
でも、人気ないです。
先にも書きましたように、大変な営業をするのは「売れる理由がない商品を扱っているから」です。
ここまで書けばわかるように
「売れる理由のある商品を扱っている会社で、売る人」という職種は
なかなか良いポジションかと思います。

 

なぜか、会社の雰囲気とか、オフィスとか、環境で選びやすく
肝心な「ビジネス面」のチェックがどうしても甘くなりがち。
文系で大多数を占める経済学部や経営学部に行っている方。
本来、ここが得意になるはず?
単位もいいけど、こうした勉強に時間を割くのも1つかと思います。

 

「わかちば。」では、こうした「私たちが仕事していて、情報収集していて、この会社いいわー。」と思った企業をシェアしたり、互いに情報交換して、いい会社探しを一緒に磨きたいと思っています。

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ということで、採用担当として親として伝えたい就活に対する注意点を書いてみました。
何かしらの気づきになったら幸いです。

就活ヒント